大学における哲学的方策の展開

大学における哲学的方策の展開に関する提案書


●●大学における哲学的方策の展開について

目       次

はじめに
第一章 哲学広●●大学(自主学習組織)の設置について
第二章 哲学読本大全の作成について
第三章 哲学広場(哲学対話室)の開設について
第四章 哲学講義の実施について
おわりに
【●●大学における哲学的方策の展開に関する年次計画について】

添付資料 「哲学読本大全」の名文の見本



はじめに

哲学とはphilosophia、智慧(sophia)を愛する(philo)事。
この哲学の概念を、国民一人一人が正しく認識すれば、日本は素晴らしい国家に成って行きます。
何故なら、国民一人一人が智慧を愛して行けば、国民一人一人が素晴らしい人間へと成長して行く事となり、そこから素晴らしい家庭、素晴らしい郷土、そして素晴らしい国家日本が生まれて行く事になるからです。
私はその哲学について研究しており、先般その研究成果を、冊子「哲学国家日本の実現の為に」(19章、384頁、約60万字)として纏めた所です。

この研究成果に基づき、●●大学において、●●大学の先生等の指導を受けながら、様々な哲学的方策を展開したいと考えていますが、その第一期として、次の四つの方策を実施したいと考えています。
一 哲学広場●●大学(自主学習組織)の設置
二 哲学読本大全の作成
三 哲学広場(哲学対話室)の開設
四 哲学講義の実施

一番目の「哲学広場●●大学(自主学習組織)」とは、哲学(智慧を愛する事)に関心のある●●大学の教職員や学生や●●によって構成される、哲学に関する自主学習組織の事です。
この「哲学広場●●大学(自主学習組織)」において、「哲学読本大全の作成」や「哲学広場(哲学対話室)の開設」やその他様々な哲学的方策を展開して行く事となります。

二番目の「哲学読本大全」とは、様々な哲学的テーマについて、古今東西の名著の中の名文を集めて、編集した読本の事です。
この「哲学読本大全」については、「哲学読本大全(智慧の巻)」と「哲学読本大全(哲学テーマ別)」を作成する事になります。
「哲学読本大全(智慧の巻)」については、古今東西の偉大な哲学者(智慧を愛した者)たちについて、それぞれの哲学者が、その智慧を如何に考え、その智慧を如何に愛したか等々について、それぞれの哲学者毎に、その哲学者の哲学的名著から、その智慧に関する名文を集めて、編集する事になります。
「哲学読本大全(哲学テーマ別)」については、●●及び学生に取って大切であると思われる哲学テーマについて、それぞれの哲学テーマ毎に、古今東西の名著の中の名文を集めて、編集する事になります。

三番目の「哲学広場(哲学対話室)」とは、哲学読本大全等に基づいて、哲学的対話を行う部屋の事です。
この哲学広場(哲学対話室)については、毎週金曜日の午後五時から午後七時まで●●大学図書館の研修室等を借用して、開設する事になります。
この哲学広場(哲学対話室)には、哲学的素養のある者が、常に二人以上待機する事とし、哲学広場(哲学対話室)を自由に訪れた者と、この哲学的素養のある者が、哲学読本大全等に基づいて、自由に哲学的対話を行う事になります。
また、哲学広場(哲学対話室)を自由に訪れた者同士でも、哲学読本大全等に基づいて、自由に哲学的対話を行う事になります。
また、哲学広場(哲学対話室)が、哲学広場●●大学(自主学習組織)の定例的な勉強会の場にもなります。
この哲学広場(哲学対話室)については、広く●●に開放する事とします。

四番目の「哲学講義」ですが、これについては、●●大学において、「哲学Ⅰ」及び「哲学Ⅱ」の哲学科目を開設する事とし、必修とします。
「哲学Ⅰ」については、「哲学読本大全(智慧の巻)」に基づいて、古今東西の偉大な哲学者(智慧を愛した者)たちが、その智慧を如何に考え、その智慧を如何に愛したか等々を、学ぶ事になります。
「哲学Ⅱ」については、「哲学読本大全(哲学テーマ別)」に基づいて、様々な哲学テーマの学び方を学ぶ事になります。
この「哲学講義」についても、広く●●に公開する事とします。

以上の様な、「哲学広場●●大学(自主学習組織)の設置」、「哲学読本大全の作成」、「哲学広場(哲学対話室)の開設」、「哲学講義の実施」を、●●大学において、●●大学の教職員や学生や●●が一緒になって実施して行く事によって、●●大学に哲学的風土(智慧を愛すると言う風土)が生まれ行く事となり、その哲学的風土の中から、哲学的素養に優れた教職員や学生や●●が生まれて行く事になります。
また、これらの方策を●●と一緒になって実施して行く事によって、●●大学が●●における哲学(智慧を愛する事)に関する交流拠点と成って行く事になります。

これらの実績を踏まえて、更に、●●大学において、●●大学及び●●の為の、様々な哲学的方策を展開して行く事になります。
最終的には、●●大学(「哲学広場●●大学(自主学習組織)」)が、●●における哲学(智慧を愛する事)の中心地になり、哲学に関心のある●●が多数集う事となり、ここから、哲学的素養に優れた●●(●●も含む)が多数生まれて行く事になり、更に、彼らが哲学的リーダーと成って、それぞれの地域で様々な哲学的方策を展開して行く事となり、そこから、●●に哲学的風土(智慧を愛すると言う風土)が生まれて行く事になります。



第一章 哲学広場●●大学(自主学習組織)の設置について

 「哲学広場●●大学(自主学習組織)」とは、哲学に関心のある●●大学の教職員や学生や●●によって構成される、哲学に関する自主学習組織の事です。
 この「哲学広場●●大学(自主学習組織)」は、最終的には、●●における哲学(智慧を愛する事)の中心的な存在となって行く事になりますので、設立当初から、哲学的素養のある●●の方々や、哲学(智慧を愛する事)に関心のある●●(●●を含む)の方々にも積極的に参加して頂く事とします。
特に、高校大学の哲学・倫理教育の先生や、小中高大学の道徳教育の先生方には、積極的に参加して頂く事とします。
この「哲学広場●●大学(自主学習組織)」において、「哲学読本大全の作成」や「哲学広場(哲学対話室)の開設」や、その他様々な哲学的方策を展開して行く事になります。

この「哲学広場●●大学(自主学習組織)」は、最終的には、●●の哲学(智慧を愛する事)に関心のある全ての人が集う組織となって行く事になります。
この「哲学広場●●大学(自主学習組織)」から、哲学的素養に優れた●●(●●を含む)が多数生まれて行く事になります。
 なお、「哲学広場●●大学(自主学習組織)」の事務局については、●●大学図書館に置く事とし、図書館職員が事務局を兼任する事とします。



第二章 哲学読本大全の作成について

 「哲学読本大全」とは、様々な哲学テーマについて、古今東西の名著の中の名文を集めて、編集した読本の事です。
 「哲学読本大全」については、「哲学読本大全(智慧の巻)」と「哲学読本大全(哲学テーマ別)」を作成する事になります。
 「哲学読本大全(智慧の巻)」については、古今東西の百人の哲学者(智慧を愛した者)について、それぞれの哲学者(智慧を愛した者)が、その智慧を如何に考え、その智慧を如何に愛したか等々について、それぞれの哲学者毎に、それぞれの哲学者の哲学的名著の中から、その智慧に関する名文を十編以上、合計で千編以上集めて、編集する事になります。
 「哲学読本大全(哲学テーマ別)」については、県民や学生に関心のある百の哲学テーマ(勇気、忍耐、節制、寛容、正義、自由、喜び、平和、幸福、家族、仕事、学校、友情等々)について、古今東西の名著の中の名文を、それぞれの哲学テーマ毎に十編以上、合計で千編以上集めて、編集する事になります。

哲学読本大全の名文のイメージは、別添「哲学読本大全の名文の見本」の通りとなります。
 すなわち、名文の個所をスキャナーし、その名文をA4版に張り付け、それに標題及び出典(著者名、著書名、出版図書名、掲載頁、出版社名、出版年月日、版数等)を記す事になります。
 名文の量については、A4版、一枚に収まる範囲内とします。一枚に収まらない場合は、二枚までは可とする事とします。
 
 これらの名文を、「哲学読本大全(智慧の巻)」においては、それぞれの哲学者毎に、「哲学読本大全(哲学テーマ別)」においては、それぞれの哲学テーマ毎に、集めて編集し、これに目次、前書き、後書き、奥書等を記して、完成させる事となります。

 この「哲学読本大全」については、「●●大学(自主学習組織)」内に「哲学読本大全作成員会」を設置して、この「哲学読本大全作成委員会」が作成する事になります。

 それぞれの哲学読本大全の作成方法は次の通りとなります。
 先ずは、「哲学読本大全(智慧の巻)」ですが、これについては、「哲学読本大全作成委員会」において、百人の哲学者の百冊の哲学的名著を決定する事とします。
 この百人の哲学者の百冊の哲学的名著の中から、それぞれの哲学者(智慧を愛した者)が、その智慧を如何に考え、その智慧を如何に愛したか等に関する名文を、「哲学広場●●大学(自主学習組織)」の構成員や、●●大学の教職員や学生や●●から広く募集する事とします。
 募集の方法は、名文の個所をスキャナーして頂き、そのスキャナーした名文を、メールで事務局まで送信して頂く事とします。
 スキャナーの環境が整っていない場合には、その名文の出典、箇所等をメールで事務局に送信して頂く事とし、事務局の職員が、●●大学図書館等の蔵書の中から、その名文の個所をスキャナーする事とします。
 以上の様にして集まった名文に、標題及び出典を付し、哲学者毎に整理編集した上で、目次、前書き、後書き、奥書を記して、「哲学読本大全(智慧の巻)」原案を作成し、これに基づいて「哲学読本大全作成委員会」において最終案を決定する事になります。
 この最終案に基づいて、出版社等の承諾を得る事になります。

 次に、「哲学読本大全(哲学テーマ別)」ですが、これについては、「哲学読本大全作成委員会」において、百の哲学テーマを決定する事になります。
 その他の手続きについては、「哲学読本大全(智慧の巻)」と全く一緒と言う事になります。
 なお、「哲学読本大全(哲学テーマ別)」については、文学書を含め、全ての図書が対象となるので、多くの方から、多くの名文の応募が有れば有る程、より充実した「哲学読本大全(哲学テーマ別)」を作成して行く事が出来る様になります。

 なお、この「哲学読本大全」は、パソコン上で作成する事になりますが、インターネット上では公開せず●●、大学内において、研究学習用資料として使用する事になります。
 具体的は、「哲学広場●●大学(自主学習組織)」の構成員や●●大学の教職員や学生については、希望する者には、研究学習用資料として、無料でメール送信する事とします。
 また、●●大学図書館及び「哲学広場(哲学対話室)」においては、研究学習用資料として十数冊を、オンデマンドで印刷製本して、備え付ける事とします。
 また、哲学講義の教材として、適宜プリントアウトして使用する事とします。
 以上の様な条件で、当該哲学読本大全は作成する事とします。

 この「哲学読本大全」が完成する事によって、●●大学に哲学的環境が整う事になります。
 この「哲学読本大全」に基づいて、「哲学広場(哲学対話室)」での哲学的対話が行われる事になります。
 また、この「哲学読本大全」に基づいて、「哲学広場●●大学(自主学習組織)」での哲学的研究が行われて行く事になります。
 また、この「哲学読本大全」に基づいて、「哲学講義」が実施されて行く事になります。
 
 なお、この「哲学読本大全」については、年次計画で、対象とする哲学者数、哲学テーマ数、名文数等を増やして行く事とします。
 この「哲学読本大全」が充実すればする程、「哲学広場(哲学対話室)」での哲学的対話や「哲学広場●●大学(自主学習組織)」での哲学的研究や「哲学講義」がより充実して行く事となります。



第三章 哲学広場(哲学対話室)の開設について

 「哲学広場(哲学対話室)」とは、哲学読本大全等に基づいて、哲学的対話を行う部屋の事です。
 この「哲学広場(哲学対話室)」を、毎週金曜日の午後五時から午後七時まで、●●大学図書館の研修室を借用して、開設する事とします。
 この「哲学広場(哲学対話室)」には、哲学的素養のある者が、常に二人以上待機する事とし、「哲学広場(哲学対話室)」を自由に訪れた者と、この哲学的素養のある者が、哲学読本大全等を基に、哲学的対話を自由に行う事になります。
 また、「哲学広場(哲学対話室)」を自由に訪れた者同士でも、哲学読本大全等を基に、哲学的対話を自由に行う事になります。
また、この「哲学広場(哲学対話室)」が、「哲学広場●●大学(自主学習組織)」の定例的な勉強会の場にもなって行きます。
 この「哲学広場(哲学対話室)」は、県民に広く開放する事とします。

 最終的には、この「哲学広場(哲学対話室)」には、哲学(智慧を愛する事)に関心のある小学生、中学生、高校生、大学生、そして●●が多数集う事となり、ギリシアのアゴラ(広場)の呈を体する事になります。
 アゴラ(広場)から、ソクラテスやプラトンやアリストテレスが生まれた様に、この「哲学広場(哲学対話室)」から哲学的素養に優れた●●(●●を含む)が多数生まれて行く事になります。

 なお、全国の幾つかの大学に哲学カフェ等がありますが、これらの哲学カフェ等と「哲学広場(哲学対話室)」の根本的な違いは、「哲学広場(哲学対話室)」が、「哲学読本大全」を基に哲学的対話を行う事にあります。
 すなわち、「哲学広場(哲学対話室)」においては、古今東西の聖人賢人哲人たちの智慧の上に、哲学的対話を行う事になるので、常に実りの多い哲学的対話になると言う事にあります。
 (例えば、勇気について、古今東西の五十人の聖人賢人哲人たちの勇気に関する言葉の上に、哲学的対話を重ねて行けば、必ずや、普遍的な勇気の概念に辿り着く事に成るのです。)

 また、この「哲学広場(哲学対話室)」は、悩み事相談室にもなります。
 この「哲学広場(哲学対話室)」において、その悩みの本質を、哲学読本大全等に基づき、とことん話し合う事になります。
 その話し合いの中で、その悩みの本質を見抜く事が出来れば、その悩みは解消されます。(カタルシス、すなわち浄化が起こる事になります。)
 その悩みが解消された後は、今度はとことん智慧を愛する事になります。
 智慧を愛して、愛して、愛し抜いて、その智慧へと至れば、今度は至福へと至る事になります。
 その悩める人は、哲学(智慧を愛する事)によって、幸福な人へと変貌して行く事になるのです。これこそが、哲学(智慧を愛する事)の本来の効用なのです。

 この「哲学広場(哲学対話室)」において、多くの人が、哲学の本質を掴む事になります。
そして、その哲学の本質に基づいて、今度は哲学仲間と切磋琢磨して、様々な哲学的営為を共に実践して行く事になるのです。
この「哲学広場(哲学対話室)」において、哲学(智慧を愛する事)が、形あるもの(実践的行為)として生まれて行く事になるのです。



第四章 哲学講義の実施について

 「哲学講義」については、●●大学において、「哲学Ⅰ」(四単位)と「哲学Ⅱ」(四単位)の哲学科目を開設する事とし、必修とします。
 「哲学Ⅰ」については、「哲学読本大全(智慧の巻)」に基づき、古今東西の偉大な哲学者(智慧を愛した者)たちが、その智慧を如何に考え、その智慧を如何に愛したか等々を学ぶ事になります。
 「哲学Ⅱ」については、「哲学読本大全(智慧と愛の巻)」に基づき、様々な哲学テーマの学び方を学ぶ事になります。
 この「哲学講義」は、広く県民に公開する事とします。

 この「哲学講義」によって、学生や県民は、哲学の本質とその哲学の生かし方を学ぶ事になります。
 この学びに基づいて、今度は、自らにおいて、「哲学読本大全」等を更に深く読み込む事になります。
 また、これらの学びや読書に基づいて、更に、「哲学広場(哲学対話室)」において、哲学仲間と哲学的対話を行う事になります。
 また、これらの学びや読書や哲学的対話によって、更に哲学的研究を深めたいと思う様になった者は、「哲学広場●●大学(自主学習組織)」の構成員となり、哲学仲間と共に、様々な哲学的研究や哲学的営為を共に実践して行く事になります。
 この「哲学講義」を基礎として、「哲学(智慧を愛する事)」への理解が深まり、「哲学広場(哲学対話室)」や「哲学広場●●大学(自主学習組織)」活動がより活発になり、●●大学に哲学的風土が生まれて行く事になります。

 なお、「哲学読本大全」や「哲学広場●●大学(自主学習組織)」が充実し、更に哲学的需要が高まった暁には、●●大学と「哲学広場●●大学(自主学習組織)」と共同で、全ての県民を対象とした、次の様な哲学講義(自主講座)を実施して行く事になります。
 一 西洋哲学
   西洋の主要な哲学者(智慧を愛した者)たちが、その智慧を如何に考え、その智慧を如何に愛したか等々を、「哲学読本大全(智慧の巻)」等から学ぶ事になります。
   哲学者例:ソロモン、ダビデ、イエス、ソクラテス、プラトン、エピクロス、セネカ、エピクテトス、マルクス・アウレリウス、アウグスティヌス、ルター、モンテーニュ、ベーコン、デカルト、パスカル、スピノザ、ロック、ルソー、カント、ヘーゲル、キルケゴール、ショーペンハウワー、ニーチェ、ベルクソン、エマーソン、ハイデッカー、ゲーテ、トルストイ等々

二 東洋哲学
   東洋の主要な哲学者(智慧を愛した者)たちが、その智慧を如何に考え、その智慧を如何に愛したか等々を、「哲学読本大全(智慧の巻)」等から学ぶ事になります。
   哲学者例:(インド)ヤージニヴァルキヤ、マヌ、クリシュナ、バタンジャリ、シャンカラ、ラーマクリシュナ、ダゴール、ガンジー、ブッダ、ナーガールジュナ、ヴァスバンドゥ、(中国)孔子、老子、孟子、荘子、墨子、列子、朱子、王陽明、馬鳴、菩提達磨、善導、臨済、(中東)ゾロアスター、マホメット等々

三 日本哲学
  日本の主要な哲学者(智慧を愛した者)たちが、その智慧を如何考え、その智慧を如何に愛したか等々を、「哲学読本大全(智慧の巻)」等から学ぶ事になります。
  哲学者例:聖徳太子、空海、源信、法然、親鸞、道元、一遍、一休、良寛、中江藤樹、伊藤仁斎、荻生徂徠、石田梅岩、本居宣長、二宮尊徳、佐藤一斎、大塩中斎、吉田松陰、福沢諭吉、内村鑑三、鈴木大拙、西田幾多郎、新渡戸稲造、夏目漱石、西郷隆盛等々

四 宗教哲学
  キリスト教、仏教、イスラム教、バラモン教(ヒンズー教)、神道等の主要な経典において、智慧を如何に考え、その智慧への愛を如何に説いているか等々を、「哲学読本大全(智慧の巻)」等から学ぶ事になります。

五 道徳哲学
  主要な道徳的テーマ(勇気、忍耐、節制、寛容、正義等々)について、「哲学読本大全(哲学テーマ別)」等に基づいて、古今東西の聖人賢人哲人たちの考え方を学ぶ事になります。

六 哲学各論
  主要な哲学的テーマ(幸福、自由、平和、家族、友情、国家、仕事、学校、時間、人生、命、自然等々)について、「哲学読本大全(哲学テーマ別)」等に基づいて、古今東西の聖人賢人哲人たちの考え方を学ぶ事になります。

七 聖人君子学
  聖人君子とは何者か、聖人君子に成るには何を為せば良いのか等々について、「哲学読本大全(智慧の巻)」及び「哲学読本大全(哲学テーマ別)」等から学ぶ事になります。
  なお、この講義は、県民のリーダーである県庁職員にとっては、とても有意義な講座になって行く事になります。

八 哲学エッセイ集の作成
様々な哲学テーマについて、哲学エッセイを広く県民から募集し、これらを整理編集して、「哲学エッセイ集」を作成する事とします。
この「哲学エッセイ集」は、パソコン上で作成し、インターネット上で公開する事とします。
また、●●大学図書館及び「哲学広場(哲学対話室)」においては、オンデマンドで十数冊を印刷製本して、備え付ける事とします。
この「哲学エッセイ集」に基づいても、「哲学広場(哲学対話室)」での哲学的対話や、「哲学広場●●大学(自主学習組織)」での哲学的研究や哲学的行為が展開されて行く事になります。



おわりに

 哲学とはphilosophaia、智慧(sophaia)を愛する(philo)事。
 智慧を愛すると言う事(哲学)は、全ての人の本性です。
 全ての人は、智慧を愛し、その智慧に基づいて行動しています。
 しかし、全ての人が、その事を自覚している訳ではありません。

 哲学とは、その事を自覚し、そしてその智慧に基づいて行動する事です。
 その為に、古今東西の偉大な哲学者(智慧を愛した者)たちが、その智慧を如何に考え、その智慧を如何に愛し、そしてその智慧に基づいて如何に行動したか(もしくは如何に行動すれば良いと説いたか)を学ばなければならないのです。
 その事を自覚し、そしてその智慧に基づいて行動する事が出来る様に成った時、本来の意味での哲学者(智慧を愛する者)に成ったと言う事になるのです。

 今回の「●●大学における哲学的方策の展開」は、その哲学に基づいて、●●大学において、様々な哲学的方策を展開しようとするものです。

 哲学、すなわち智慧を愛すると言う事は、旧帝国大学系の哲学科だけで行うものではありません。
 全ての大学、全ての高校、全ての中学校、全ての小学校、そして全ての生涯教育で行うべき事です。
 今回の「●●大学における哲学的方策の展開」は、そのモデルとして実施するものです。
 今回のモデルが成功すれば、このモデルを●●における学校教育や生涯教育に応用して行く事が出来ます。
 その研究成果は、決して小さなものではないと思います。

 ●●は、哲学が御専門です。
 また、●●大学には道徳教育の先生もいらっしゃいます。
 また、文学、社会学、心理学の先生も多数いらっしゃいます。
 また、教育課程の先生も多数いらっしゃいます。
 今回のモデルを実施して行く為の体制は、十二分に整っているのです。

 ●●大学図書館に、哲学に関心のある●●(●●)を一名配置すれば、十分に実施可能です。
 御検討してくださるよう、よろしくお願いします。



 なお、今回の「●●大学における哲学的方策」は、●●の研修の場にも成って行きます。
 ●●は、元々、智慧を愛する人が多く集まって来ています。
 これらの哲学的方策に、●●が積極的に参加する事によって、哲学的素養に優れた●●が多数生まれて行く事となり、そこから素晴らしい●●が生まれて行く事にもなるのです。
 この方面からも、検討して頂ければと思います。


【●●大学における哲学的方策の展開に関する年次計画について】


 第一次の、●●大学における哲学的方策の展開については、次の四か年計画で実施する事とします。
 五年目以降については、これらの実績に基づき、●●大学において、●●大学及び●●の為に、様々な哲学的方策を展開して行く事になります。
 なお、これらの哲学的方策の展開業務は、●●大学図書館に配置された一名の●●が担当する事となりますが、この一般職員は、哲学的方策の展開業務を専任で担当するのではなく、これまでの通常の図書館職員に要求されている図書館業務に加えて、この哲学的方策の展開業務を担当する事となります。
 すなわち、この哲学的方策の展開業務については、現在の●●大学図書館の職員体制(定員)のままで実施して行く事になります。


一年目:「哲学読本大全(智慧の巻)」と「哲学読本大全(哲学テーマ別)」の見本の作成

○●●大学図書館に配置された担当職員が、哲学教育の先生や道徳教育の先生等の指導を受けながら、「哲学読本大全(智慧の巻)」と「哲学読本大全(哲学テーマ別)」の見本を作成する事とします。

○「哲学読本大全(智慧の巻)」の見本については、古今東西の五十人程度の哲学者(智慧を愛した者)について、その智慧に関する名文を、それぞれの哲学者の哲学的名著の中から、それぞれの哲学者毎に、十編程度、合計で五百編程度集めて、編集したものを見本として作成する事とします。
 哲学者の例としては、次の様な哲学者が考えられます。
 西洋:ソロモン、ダビデ、イエス、パウロ、ソクラテス、プラトン、エピクロス、セネカ、エピクテトス、マルクス・アウレリウス、アウグスティヌス、ルター、モンテーニュ、ベーコン、デカルト、パスカル、スピノザ、ロック、ルソー、カント、ヘーゲル、ショーペンハウワー、キルケゴール、ニーチェ、ベルクソン、エマーソン、ハイデッカー、ゲーテ、トルストイ等
 東洋:(インド)ヤージニヴァルキヤ、クリシュナ、バタンジャリ、シャンカラ、ダゴール、ガンジー、ブッダ、ナーガールジュナ、ヴァスバンドゥ、(中国)孔子、老子、孟子、荘子、墨子、朱子、王陽明、馬鳴、菩提達磨、善導、臨済、(中東)ゾロアスター、マホメット等
 日本:聖徳太子、空海、源信、法然、親鸞、道元、一遍、中江藤樹、伊藤仁斎、荻生徂徠、石田梅岩、本居宣長、二宮尊徳、佐藤一斎、大塩中斎、内村鑑三、鈴木大拙、西田幾多郎、夏目漱石、西郷隆盛等
○「哲学読本大全(哲学テーマ別)」の見本については、五十程度の主要な哲学テーマについて、それぞれの哲学テーマ毎に、古今東西の名著の中の名文を十編程度、合計で五百編程度集めて、編集したものを見本として作成する事とします。なお、「哲学読本大全(哲学テーマ別)」については、全ての分野、全ての図書に及ぶので、多くの方から多くの名文を提供して頂く必要がありますが、今回の見本については、特に哲学的と思われる哲学テーマについて、哲学的名著の中から、その名文を選定する事とします。
 哲学テーマの例としては、次の様な哲学テーマが考えられます。
 人生、命、時間、死、肉体、欲望、心、不安、悩み、感情、理性、意志、勇気、忍耐、節制、寛容、正義、力、平和、国家、社会、人間、友情、家族、学校、仕事、勉強、哲学、宗教、道徳、教育、習慣、読書、思索、作文、対話、行為、芸術、文化、言葉、真、善、美、良心、誠、自分、自由、自信、自足、悟り、平安、喜び、至福、神、仏、天、智慧、愛、徳、聖人君子、自然、幸福等


二年目:「哲学広場●●大学(自主学習組織)」の設立と「哲学読本大全作成委員会」の設置、並びに「哲学読本大全(智慧の巻)」と「哲学読本大全(哲学テーマ別)」の作成

○哲学的素養のある者十数名で、「哲学広場●●大学(自主学習組織)」を設立すると共に、「哲学広場●●大学(自主学習組織)」内に、「哲学読本大全作成員会」を設置し、前年に作成した「哲学読本大全(智慧の巻)」と「哲学読本大全(哲学テーマ別)」の見本を参考にして、「哲学読本大全(智慧の巻)」と「哲学読本大全(哲学テーマ別)」を作成する事とします。

○「哲学読本大全(智慧の巻)」については、古今東西の百人の哲学者の百冊の哲学的名著の中から、それぞれの哲学者毎に、その智慧に関する名文を十編以上、合計で千編以上集めて、編集する事とします。

○「哲学読本大全(哲学テーマ別)」については、●●及び学生の関心のある百の哲学テーマについて、それぞれの哲学テーマ毎に、古今東西の名著の名の名文を十編以上、合計で千編以上集めて、編集する事とします。


三年目:「哲学広場●●大学(自主学習組織)」の組織拡大と「哲学広場(哲学対話室)」の開設と「哲学読本大全」の充実

○「哲学広場●●大学(自主学習組織)」については、●●大学の教職員や学生や●●を対象に、更に広く構成員を募集し、組織を拡大させる事とします。

○また、「哲学広場(哲学対話室)」を、毎週金曜日の午後五時から午後七時まで、●●大学図書館の研修室を借用して、開設する事とします。

○また、「哲学読本大全」については、「哲学広場●●大学(自主学習組織)」の構成員や、●●大学の教職員や学生や県民を対象にして、更に広く名文を募集し、充実させる事とします。


四年目:「哲学講義」の実施

○●●大学において、「哲学読本大全」等に基づき、哲学講義を実施する事とします。



(哲学読本大全の作成と哲学的方策の展開について)
今回の「●●大学における哲学的方策の展開」において、基礎となるのは「哲学読本大全」です。
基本的な「哲学読本大全」(二年目に作成する哲学読本:智慧の巻=千編、哲学テーマ別=千編)が完成すれば、この「哲学読本大全」を基に、「哲学広場(哲学対話室)」での哲学対話や「哲学広場●●大学(自主学習組織)」での哲学的研究等や「哲学講義」が、自律的に展開される事になります。
 また、この基本的な「哲学読本大全」を基に、更に「哲学読本大全」を充実させて行く事が出来る様になり、その充実した「哲学読本大全」に基づき、更に充実した様々な哲学的方策を展開して行く事が出来る様になります。
 この基本的な「哲学読本大全」が、今回の「●●大学における哲学的方策の展開」の基礎の基礎となります。

 ●●大学には、哲学、道徳、文学、心理学、社会学、教育課程の先生等、多数の先生がいらっしゃいます。
 ●●大学図書館に哲学に関心のある●●(●●)を一名配置すれば、●●大学内だけで、この基本的な「哲学読本大全」を作成する事は十分に可能です。
 この基本的な「哲学読本大全」が作成され、「大学(自主学習組織)」が設置され、「哲学広場(哲学対話室)」が開設されれば、それ以降の●●大学図書館の『●●大学における哲学的方策の展開業務』担当職員の事務は、それほど大きな負担にはならなくなると思います。
 なお、●●大学図書館に『●●大学における哲学的方策の展開業務』がある事によって、多くの●●が、●●大学図書館を希望する事となり、彼らが中心と成って、●●大学において、●●大学及び●●の為の様々な哲学的方策を展開して行く事なり、その結果、●●大学が●●における哲学(智慧を愛する事)の中心地になって行く事になるのです。