大学生宛メッセージ

 鹿児島の大学生宛へのメッセージ

 哲学とはphilosophia、智慧(sophia)を愛する(philo)事。

 所で、智慧とはどう言う意味でしょう。
 そして、智慧を愛するとはどう言う事でしょう。
 もし皆様がこの事を正しく理解すれば、皆様は哲学(智慧を愛する事)が止められなくなります。

 「子曰く、吾れ十有五にして学に志す。
  三十にして立つ。
  四十にして惑わず。
  五十にして天命を知る。
  六十にして耳順(した)がう。
  七十にして心の欲する所に従って矩(のり)を踰(こ)えず。」
  (「論語」巻第一“為政第二”)

 これは、孔子の哲学の道程、すなわち孔子が智慧を愛した道程です。

 孔子は、十五歳で哲学、すなわち智慧を愛する事に志しました。
 
 皆様は皆、十八歳以上です。
 皆様な皆、哲学(智慧を愛する事)に志しているのでしょうか。
 
 私はここではっきり言います。
 ほとんどの皆様は、哲学(智慧を愛する事)には志していないと。
 何故なら、ほとんどの皆様が、智慧の意味を知らないからです。

 もし皆様が智慧の意味を知れば、皆様は哲学、すなわち智慧を愛する事が止められなくなります。

 何故、皆様は智慧の意味を知らないのでしょう。
 それは、誰も智慧の意味を教えて呉れないからです。

 しかし、ここに皆様が皆様自身で智慧の意味を知る場所が出現したのです。
 それが「哲学広場かごしま」です。

 「哲学広場かごしま」では、基本的に次の三つの事を行います。
 すなわち、「哲学読本大全の作成」と「哲学対話」と「哲学エッセイ集の作成」です。
 この三つによって、皆様は智慧の意味を知り、智慧を愛する事を、皆様の一生の仕事とする事となるのです。(何故なら、それは、本当の自分自身を知り、その本当の自分自身を愛し、そしてその本当の自分自身に成る事に他ならないからです。)


 「哲学読本大全」とは、様々な哲学テーマについて、古今東西の名著の中の名文を集めて編集した読本(名文のコピー集)です。
 哲学読本大全については、「哲学読本大全(智慧の巻)」と「哲学読本大全(哲学テーマ別)」を作成する事になります。

 「哲学読本大全(智慧の巻)」については、古今東西の偉大な哲学者(智慧を愛した者)たちが、智慧を如何に考え、その智慧を如何に愛したか、また、その智慧を愛する事に依って、どの様な世界が生まれたか、もしくはどの様な世界が生まれると説いたか等々に関する名文を、それぞれの哲学者(智慧を愛した者)の名著の中から集めて編集する事になります。
 この「哲学読本大全(智慧の巻)」の編集作業において、皆様は皆様自身で、智慧の意味を知る事になります。

 「哲学読本大全(哲学テーマ別)」については、様々な哲学テーマについて、その哲学テーマに関する名文を、古今東西の名著の中から集めて編集する事になります。
 この「哲学読本大全(哲学テーマ別)」の編集作業において、皆様は、智慧と様々な哲学テーマとの関係を知る事になります。

 「哲学対話」においては、哲学読本大全等を基に、様々な人と哲学的対話を進めて行く事になります。
 この「哲学対話」において、皆様は智慧と様々な哲学テーマの関係について、更に理解を深めて行く事となり、そして、それらをお互いに共有する事になります。

 「哲学エッセイ集」とは、様々な哲学テーマに関する皆様のエッセイを纏めて編集したエッセイ集の事です。
 哲学エッセイ集についても、「哲学エッセイ集(智慧の巻)」と「哲学エッセイ集(哲学テーマ別)」を作成してく事になります。
 皆様は、哲学エッセイを書く事により、智慧と様々な哲学テーマの関係について、更に理解を深めて行く事になります。
 また、「哲学エッセイ集」を基に、更に哲学対話が深められて行く事になります。

 「哲学読本大全」と「哲学対話」と「哲学エッセイ集」は、お互いに弁証し合いながら発展して行く事になります。
 これらの弁証の中で、皆様は智慧の意味を正しく理解する事となり、哲学(智慧を愛する事)を一生の仕事として行く事になるのです。


 「大学の道は、明徳を明らかにするに在り、民を親しむるに在り、至善に止まるに在り。
  止まるを知りて后(のち)定まる有り、定まりて后(のち)能(よ)く静かに、静かにして后能く安く、安くして后能く慮(おもんばか)り、慮りて后能く得。
  物に本末あり、事に終始あり、先後する所を知れば則ち道に近し。
  古えの明徳を天下に明らかにせんと欲する者は先ずその国を治む。
  その国を治めんと欲する者は先ずその家を斉(ととの)う。
  その家を斉えんと欲する者は先ずその身を修む。
  その身を修めんと欲する者は先ずその心を正す。
  その心を正さんと欲する者は先ずその意を誠にす。
  その意を誠にせんと欲する者は先ずその知を致(きわ)む。
  知を致むるは物に格(いた)るに在り。
  物格りて后(のち)知至(きわ)まる。
  知至まりて后(のち)意誠なり。
  意誠にして后(のち)心正し。
  心正しくして后(のち)身修まる。
  身修まりて后(のち)家斉う。
  家斉いて后(のち)国治まる。
  国治まりて后(のち)天下平らかなり。」
  (「大学」第一章)

 「大学の道は、明徳を明らかにするに在り」
 皆様は皆、大学生です。
 皆様の道は、智慧を明らかにすることに在るのです。
 皆様が、智慧を明らかにする事により、天下国家が太平となるのです。

 皆様は、今の所、上記の言葉の意味は分からないかも知れませんが、皆様が集って研究すれば、これらの意味もはっきり分かる様になります。
 皆様が集まって研究すれば、その他の偉大な哲学者(智慧を愛した者)たちの智慧も、はっきりと分かる様になります。
 皆様が智慧の意味をはっきりと認識した時、皆様の世界が素晴らしい世界へと変貌して行く事になるのです。

 皆様は皆、大学生です。
 ですからどうか、「哲学広場かごしま」に参集して頂きたいと思います。
                                          哲学広場より


 追伸1
 別添ファイル『哲学国家日本の実現の為に』において、ソロモン、ダビデ、イエス、パウロ、ブッダ、孔子、王陽明、老子、ソクラテス=プラトン、エピクロス、セネカ、クリシュナ、デカルトの十三人の偉大な哲学者(智慧を愛した者)たちについて、彼らが智慧を如何に考え、その智慧を如何に愛したか等々について、彼らの言葉に則して解説しています。
 また、今回の「哲学広場」、「哲学対話」、「哲学読本大全」、「哲学エッセイ集」の概念や実際の実施方法等についても、詳しく解説していますので、参考にして頂ければ有り難く思います。

 追伸2
 鹿児島大学学習交流プラザは、原則として、鹿児島大学の学生及び教職員でなければ利用申請出来ない事になっています。
 つきましては、「哲学広場かごしま」については、鹿児島大学の学生を核に、これに他大学の学生や一般市民、更には、哲学、倫理、道徳等の先生方が参加して頂く形にしたいと考えていますので、哲学(智慧を愛する事)に関心のある鹿児島大学の学生がいましたら、メール(sofialover@nifty.com)頂ければ有り難く思います。
 また、他大学の学生や一般市民の方々で、鹿児島大学の学生にお知り合いの方がいましたら、一緒に誘って頂ければ、とても有り難く思います。

 追伸3
 鹿児島県内の小中高校の道徳担当の先生方へ(すなわち小中高校の全員の先生方へ)
 道徳が教科化されます。
 「哲学広場かごしま」で道徳の事を徹底的に研究してみませんか。

 追伸4
 十五歳以上の皆様へ
 自我が存在すれば、智慧も存在します。
 孔子は、十五歳で哲学(智慧を愛する事)に志しました。
 皆様も、聖人君子を目指して、哲学(智慧を愛する事)を始めてみませんか。


「哲学広場」のURL       http://tetugakuhiroba.o.oo7.jp/
「哲学広場かごしま」のURL   http://tetugakuhiroba.o.oo7.jp/custom66.html
「大学生宛メッセージ」のURL  http://tetugakuhiroba.o.oo7.jp/custom67.html


※この「大学生宛メッセージ」と「哲学広場かごしま」のホームページを印刷して、多くの皆様に配布して頂ければとても有り難く思います。皆様と一緒になって、哲学広場かごしまを立ち上げましょう!