東京大学文学部思想文化学科各研究室哲学担当教官宛て冊子送付時同封メモ
今回の冊子「哲学国家日本の実現の為に」は、大学の哲学の先生方を中心に送付させて頂いている所です
その目的は、それぞれの大学において、哲学読本を作成し、哲学広場を設置して頂きたいと言う所にあり、その趣旨については、大学の哲学の先生方への書簡文と言う形で案内している所です。(冊子三四九~三七二頁」)
勿論、東京大学においても、哲学読本を作成し、哲学広場を設置して頂ければ非常に嬉しいのですが、今回、東京大学文学部思想文化学科の各研究室(哲学、中国思想文化学、インド哲学・仏教学、イスラム学、韓国朝鮮文化、倫理学、宗教学・宗教史学、美学・藝術学、文化資源学)の哲学担当の先生方に送付させて頂きました目的は、それとは別の所にあります。
その目的とは、『それ』について、東京大学文学部思想文化学科において徹底的に研究して頂きたいと言う事にあります。
『それ』とは、古今東西の聖人賢人哲人たちの中心概念を為すものであり、全てがそれから生まれ、全てがそれに収束して行く所の『それ』の事です。
今回の冊子で取り上げた十三人で言えば、ソロモン、ソクラテス=プラトン、エピクロス、セネカ、デカルトの「智慧」であり、王陽明の「良知」であり、クリシュナの「アートマン」であり、孔子の「仁」であり、老子の「道」であり、ブッダの「般若」であり、ダビデ、イエス、パウロの「主」と言う事になります。
私はこれらの全てが一つであると思っているのです。
それを普遍的な言葉で言えば『智慧』です。
それを究極的な言葉で言えば『本当の自分自身』です。
『汝自身を知れ』。
本当の自分自身を知り、本当の自分自身を愛する。
哲学とはphilosophia、智慧を愛する事。
もし、『それ』が『智慧』であり、『本当の自分自身』である事が、東京大学文学部思想文化学科において証明できれば、この日本に大きな変革が起きる事になります。
その変革は、イエスやブッダや王陽明の時の変革と同じ様なものになると思います。
何故ならその時、多くの日本の人々が『それ』を熱く求める様になるからです。
現在の日本においては、多くの人々が心から『それ』を熱望していますが、多くの人が『それ』を求められないでいるのです。
何故なら誰も、その事を教えて呉れないからです。
もし、その事を証明する事ができ、その事が公にされた時、多くの人々が挙って『それ』を愛する様になるのです。
その時、日本は動く事になるのです。
とても遣り甲斐のある仕事だと思います。
その事が出来るのは、今の所、東京大学文学部思想文化学科だけだと思います。
『それ』の研究を、思想文化学科の共同テーマとして掲げて頂き、院生や学生、更には学部(哲学、文学、心理学、社会学)をも巻き込んで、徹底的に『それ』について研究して頂ければとても有り難く思います。
なお、その際、付録のCDを活用して頂ければとても嬉しく思います。
「大手出版社・新聞社・放送局編集局哲学担当編集長宛書簡文」へ